「子どもが小さいうちに犬を迎えても大丈夫かな?」
「子どもと犬が一緒に育つ生活って素敵だけど、実際は大変?」
わが家も、ミニチュアピンシャーの「るう」を迎える前は、そんなことを考えていました。
るうを迎えたとき、娘は5歳、息子は2歳。
そして、るうは生後4か月・体重2.4kgのまだまだ小さな子犬でした。
犬がいる生活は、想像していた通りとってもかわいい。
ソファに座ればぴったりくっついてきて、そのまま安心しきって眠ってくれる。
そんな姿を見ると、
「迎えてよかったなぁ」
と心から思います。
でも……。
実際に暮らしてみると、もちろん「かわいい」だけではありませんでした。
甘噛みにどう対応すればいいのか悩んだり。
子どものおもちゃを口に入れないよう目を配ったり。
そして何より大変だったのが――
うんちの踏み荒らし。
ケージも床もベッドも、そしてるうの足までうんちまみれ。
しかも、これが1日に何度も起こることもありました。

「わたし、そんなことしたっけ?」

「したよ。しかも何回もだからパパとママは大変そうだったよ。」
犬はかわいくて、本当に癒やされます。
でも、まだまだ親の手が必要な5歳と2歳の子どもを育てながら、同時に子犬のお世話をする生活は、想像していた以上に大変でした。
この記事では、5歳・2歳の子どもがいるわが家が、生後4か月のミニピンを迎えてから半年間で実際に経験したことを、楽しかったことも大変だったことも含めてお話しします。
これから子どもがいる家庭で犬を迎えようか迷っている方に、「こんな生活になることもあるんだ」と、ひとつの参考にしてもらえたらうれしいです。
※この記事は、わが家とるうの実体験をまとめたものです。犬の性格や成長、子どもとの関係はそれぞれ違うので、「こうすれば必ずうまくいく」というものではありません。わが家の一例として読んでくださいね。
どうしてミニチュアピンシャーだったの?
犬種を考えるとき、わが家では経済面や日々のお世話のことも考えて、小型犬を希望していました。
そして、夫婦そろって好きだったのがキリッとした顔。
エジプト神話に登場するアヌビスのような、シュッとした顔の犬が夫婦ともにタイプでした。
そんな中で気になったのが、ミニチュアピンシャー。

「キリッ!」

「自分で言っちゃうんだ…(笑)」
本当はブリーダーさんから迎えたかった。でもタイミングが合いませんでした
実はわが家、最初からペットショップで探していたわけではありません。
できればブリーダーさんから直接迎えたいと考えていました。
ところが実際に探してみると、わが家が迎えたいと思っていた時期と、ミニピンの子犬に出会えるタイミングが合いませんでした。
犬を迎えたい時期は決まっている。
でも、その時期に希望する犬種の子犬が必ずいるとは限らない。
当たり前といえば当たり前なのですが、実際に探してみて気づいたことでした。
最終的にわが家は、その時期にペットショップで出会ったるうを迎えることにしました。
お迎えした2026年3月当時は、
生後4か月・体重2.4kg。
今ではもちろん、
「るうに出会えてよかった」
と思っています。
でも、これから犬を迎える方で、
「この犬種をブリーダーさんから迎えたい」
という希望があるなら、迎えたい時期のかなり前から探し始めたほうがいいと思います。
希望する犬種や迎えたい時期によっては、すぐに出会えないこともあるからです。

「迎え方に希望があるなら、早めに探しておくのがよさそうだね。」

「わたしをお迎えしてくれてありがとう♪」
お迎え初日。まずは「ひとりでも安心できる場所」に慣れてもらう
るうが家に到着して、最初から自由に家の中を歩かせたわけではありません。
わが家では、お留守番や家事、子どもたちのお世話などで、どうしてもるうにひとりで過ごしてもらう時間があると考えていました。
だからこそ、
「ケージ=閉じ込められる場所」ではなく、「ひとりでも安心して落ち着いて過ごせる自分の場所」になってほしい。
そう考えて、お迎えしたばかりの頃は、まずケージで過ごすことに少しずつ慣れてもらうことを大切にしました。
もちろん、ずっとケージの中で過ごすわけではありません。
一緒に遊ぶ時間を作りながら、ケージで落ち着いて過ごす時間も作る。
そんな形で、るうとの生活をスタートしました。

「ここが、わたしのお部屋?」

「安心して休める場所になるといいね。」
子どもたちは大興奮!でも最初は少し距離をとりました
一方の子どもたちはというと……
もう、るうに興味津々。
とにかく触りたい。
一緒に遊びたい。
るうが気になって仕方ありません。
でも、迎えたばかりのるうにとっては、家も人も音もすべてが初めてです。
子どもたちの「触りたい!」を優先するより、まずはるうが新しい環境で落ち着けることを優先しようと考えました。
そこで最初は、るうが落ち着いて過ごせる部屋を用意して、子どもたちがいつでも自由に触れられる状態にはしませんでした。
「子どもと犬を離しておきたい」というより、
るうが疲れたときに、誰にも邪魔されず休める場所を作っておきたい。
そんな感覚に近かったです。
お迎えして2日後、これから通わせる予定だった犬の保育園のドッグトレーナーさんにも自宅へ来てもらい、約1時間いろいろなことを相談しました。
そのときにも、子どもがいる家庭では、必要に応じて犬と子どものスペースを分けられる環境を作っておくことが大切だとアドバイスをもらいました。

「仲良くなるのも、ゆっくりでいいんだね。」
ケージの中でブルブル。「大丈夫かな……」
お迎えしたばかりの頃、特に気になったのがるうの震えでした。
ケージの中でブルブル震えていることがあり、
「寒いのかな?」
「怖いのかな?」
「どこか具合が悪いのかな?」
何に対して震えているのか分からなかったので、とても不安でした。
まだ迎えたばかり。
すぐに新しい家に慣れるとは思っていませんでしたが、当時は、
「この子は慎重で、ちょっと臆病な性格なのかな?」
と思いながら見守っていました。
ちなみに初日の夜は、少しだけ鳴いたものの、その後はすぐに寝てくれました。
そして、ご飯はというと……
ものすごい勢いでバクバク(笑)
心配になるくらいの食べっぷりでした。
さらに意外だったのがトイレ。
初日からおしっこもうんちも、トイレを外しませんでした。
「トイレ、意外と大丈夫かも!」
そう思っていました。
そう。
このときまでは。

「なんだか嫌な予感がする…。」

「??」
一番大変だったのは「うんち踏み荒らし事件」
「子犬を迎えて、何が一番大変だった?」
今聞かれたら、私はかなり早い段階で答えられます。
うんちです。
トイレを外すことではありません。
うんちをしたあとに、
るう自身が踏んでしまうんです。
発見したときには、
ケージの壁。
床。
トイレトレー。
犬用ベッド。
そして、るうの足。
全部にうんちがべっとり。

「これは…事件です。」

「わざとじゃないもん…。」
ケージを掃除したい。
でも、その前にるうの足をきれいにしなければいけない。
まずるうの足を洗う。
それからケージの壁、床、トイレ、ベッド……。
全部掃除。
「やっと終わった……!」
と思ったら、
また、うんち。
そんなことが1日に何度も重なる日もありました。
5歳と2歳の子どものお世話をしながら、この掃除を繰り返す。
このときは本当に、
「犬を迎えるって、こんなに大変だったっけ…?」
と思いました。
今となっては笑って話せますが、当時は笑えませんでした。
子どもと犬が一緒に暮らすために、わが家で決めた5つのルール
5歳と2歳の子どもにとって、子犬は「かわいい家族」であると同時に、とにかく気になる存在です。
そして子犬にとっても、走ったり、大きく動いたり、おもちゃで遊んだりする子どもたちは気になる存在。
そこでわが家では、何かが起きてから考えるのではなく、できるだけ事故やケガを防ぐために、最初から家族のルールを決めました。
ルール① るうと遊ぶ前に、子どものおもちゃを片付ける
子どものおもちゃには、小さいものもたくさんあります。
そしてるうは、気になるものがあると口に入れます。
実際、子どものおもちゃを持っていって噛んでしまったことが何度もあります。
そこで誤飲を防ぐために、
「るうをケージから出す前に、まずはお片付け」
子どもたちにとっても、
「るうと遊びたい!」
が、お片付けを始めるきっかけになります。

「お片付けできた?じゃあ遊ぼー!」
ルール② 子どもの食事中は、るうにはケージで過ごしてもらう
小さな子どもとの食事では、どうしても食べ物が床に落ちることがあります。
そこでわが家では、子どもが何かを食べている間は、るうにはケージで過ごしてもらっています。
これは、悪いことをしたからケージに入れるわけではありません。
人間の食事の時間と、るうが自分のスペースで過ごす時間を分けるというのが、わが家の考え方です。
そのおかげもあって、今のところ子どもが落とした食べ物をるうが食べてしまったことはありません。
ルール③ 甘噛みされても、叩いたり蹴ったりしない
お迎えしたばかりの頃は、るうの甘噛みに娘が泣いてしまうこともよくありました。
痛い。
怖い。
すると子どもも、反射的に手や足を出してしまうことがあります。
実際に、取られたおもちゃでるうを叩いてしまったり、噛まれたことで蹴ってしまったこともありました。
その都度、
「噛まれても、るうを叩いたり蹴ったりしない」
と伝えました。
子どもだけに我慢させるのではなく、子どもと犬の両方が安全に過ごせるよう、大人が間に入って見守ることも大切にしています。
ルール④ 甘噛みされたときほど、慌てて手を大きく動かさない
るうに甘噛みされると、娘は怖くなって手をブンブン動かしてしまっていました。
そんなときほど慌てて手を大きく動かさず、静かにするよう娘に伝えました。
すると娘は、
教えた翌日には実践。
るうの場合、手を静かにしていると、噛むことをやめてペロペロと舐めるだけになることがありました。
娘自身も、
「こうすればいいんだ!」
と、少しずつるうとの接し方を覚えていきました。

「動くものは噛みたくなっちゃう~!」

「これは“るうの場合”のお話。みんな同じとは限らないから、大人が見ていてあげようね。」
ルール⑤ るうが近くにいるときは、乗って遊ぶおもちゃを使わない
子どもが乗って遊ぶタイプのおもちゃも、るうが近くにいるときは使わないようにしています。
小さなるうにぶつかったり、足を巻き込んだりするのが怖いからです。
犬だけにルールを覚えてもらうのではなく、
子どもたちにも「犬と一緒に暮らすための約束」を覚えてもらう。
わが家では、これを大切にしています。
毎日のように泣いていた娘。半年後はどうなった?
お迎え直後は、るうの甘噛みに娘がほぼ毎日のように泣いていました。
るうと遊びたい。
でも、噛まれるのは怖い。
そんな状態でした。
それから約半年。
甘噛みが完全になくなったわけではなく、遊んでいる中で歯が当たることは今でもあります。
でも、娘が泣いてしまうことはほとんどなくなりました。
犬用のおもちゃを使って一緒に遊べるようになり、最初は怖がっていた娘も、今では自分からるうに近づいて撫でられるようになりました。
一方、2歳だった息子はというと……
最初からかなり積極的。
今も変わらず、るうとの触れ合いを楽しんでいます。

「いっぱい遊んでくれるの!」

「ぼくとも遊んで~!」
今では2人とも、
「かわいい、かわいい」
と言いながら、るうをかわいがっています。
子どもたちも、るうも、半年かけて少しずつ一緒に暮らすことに慣れていった。
今振り返ると、そんな感じがします。
震えていたるうが、今ではゼロ距離で眠るように
お迎えしたばかりの頃は、ケージの中で震えていたるう。
半年経った今では、普段の生活で震える姿を見ることはほとんどなくなりました。
しかし、散歩へ行く前は震えてケージからなかなか出てこないことがあります。
ところが、一歩ケージから出ると楽しそうにお散歩へ。
なぜ散歩前だけ震えるのかは、今のところ分かっていません(笑)
そして今では、どうやらリビングが一番好きな場所のようです。
私たちがソファに座っていると、ぴったりくっついてきます。
そのまま体を預けて、すやすや。
安心しきって、ゼロ距離で眠ってくれたとき。
私は、
「迎えてよかったなぁ」
と心から思いました。
最初はケージの中で震えていた子が、今ではこんなに無防備に眠っている。
それだけで、なんだかうれしくなります。

「ここ、わたしのおうちだよ!」

「すっかり家族だね。」
子どもが小さいうちに犬を迎えて感じたこと
小さな子どもを育てながら子犬を迎えるのは、想像以上に大変でした。
子どもたちのお世話に加えて、るうのご飯やトイレ、掃除、散歩、トレーニング。
お迎え用品も、買ってよかったものばかりではなく、失敗したものもありました。
それでも、るうが安心しきって眠っている姿を見ると、迎えてよかったなと思います。
大変なことも、うれしかったこともたくさんあった半年間。
わが家の経験が、少しでも参考になればうれしいです。

